TOP > UK ROCK etc. > Ian Brown ピュアな瞳の奥に

ian brown人の顔を描いていると、今まで分からなかったことに気付かされることがある。イアン・ブラウンを描いていて思ったのは、すごく美しい顔をしている、ということ。
「猿っぽいじゃないか」という声が聞こえてきそうだけれど、小さい口と頬骨でそう見えてしまうのだろう。彼の瞳は本当に綺麗だ。とても元囚人とは思えない。純粋で、人間というより動物のそれです。(んっ? やっぱ猿か?)

THE STONE ROSESは、イアンよりも上手いボーカルだったらもっと売れたんじゃないかという声を聞いたことがあるけれど、僕はそうは思わない。他の3人の圧倒的な演奏には、彼の細い声以外に合わないと思う。

ジョンの存在感あるギター、マニの極太なベース、レニの迫力あるドラム、そこにイアンの繊細で不安定な声が交わる事で、信じられないような奇跡が生まれたのだから。

実際イアンのヴォーカリストとしての力量が顕著になったのはソロになってからかもしれない。特にUNKLEでのシングル「Be There」という曲は一聴の価値ありだ。リチャード・アシュクロフトの「Lonely Soul」と並んで、ものすごい存在感。個人的にはこのようなダークな曲調でアルバム1枚作ってもらいたいところだ。

残念ながら僕はタイムリーにローゼズを聴いていなく、初めてイアンを見たのはファーストソロの単独公演の時だった。
当時僕にとって初めてのスタンディングライブ、こともあろうにドクターマーチンのブーツを履いて臨むことに。上手く身動きとれない僕は足を踏まれるわ、自分のシャツが人の汗でベタベタになるわ、周囲のあまりにすさまじい熱気に圧倒された。
開始3分後に「死ぬかもしれない」とマジで思った。
開始10分後に「ライブで死んだ男」として伝説に残るかなとちょっと期待した。

しかし虚しく本編は無事終了。しかし、アンコールでローゼズの「Sally Cinnamon」のイントロが鳴った時だ。興奮したファンがどっと押し寄せ、僕は思わず倒れ込んでしまった。友人がすばやく立たせてくれたけれど、その時、確かにイアンと目が合った。
そういえばあの時も、すごく優しそうな瞳をしていたのを覚えている。


※ちなみに以下は友人の言葉。

「あの日以来Sally Cinnamonを聴く度、大の字に倒れた君の姿を思い出す。」


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