TOP > UK ROCK etc. > Brian Wilson 倒れた時は飴玉を

brian wilson今週は久々に体調を崩してしまった。
週始め、微妙に風邪の症状があるけれどいたって元気という状態が続いていたのだけれど。
友人に「いっそのこと寝込んだ方が楽だ」と軽口を言っていたら、みるみる体調が悪化。本当に寝込んでしまった。やっぱり寝込んでしまう方がつらい。

ぼーっとしながら病院でもらった薬を飲んでいた。違う種類の薬を3袋もらったのだけれど、ふと気づくと、1袋の中身が全て無くなっている!!

そう、今日の分も一気に飲んでしまったのだ。
さすがにやばいと思ったけれど、飲んじまったものはしょうがない、と思考を停止。


だんだん朦朧としてきた。(良い子はマネしないでね★)
さすがにこれくらいで死ねるとは思わないけれど、このまま横になると永遠に寝てしまうような感じもしたので、がんばって起きていた。

昼になり、楽しみにとっておいたコンビニのコーヒーゼリーを一口。すると、な、なんと、味覚というものが消失している!
風邪のせいなのか、薬を倍の量飲んだせいなのかは分からないけれど、生クリームを舐めても何の甘さも感じない。哀しい・・・、哀しすぎる。
今なら僕が最大の敵として憎悪する銀杏さえ食べてしまえそうだ。食べないけれど・・・。

何をやる気も起きないので、仕方なく昨日は窓から雨空を眺めたりして、僕の味覚はどこへ行ったのだろうひょっとしてあの空の向こうにいるのではないだろうか等と物思いに沈んでいた。

で、唐突ですがビーチボーイズです。味覚が無くなった時は、音で甘さを感じれば良いのだ。無理矢理ですね、はい・・・。

10年以上村上春樹を愛読していて、彼の小説やエッセイにはよくビーチボーイズの名前が出てくるのだけれど、僕が聴き始めたのはごく最近のこと。
10年の時を経て出会ったビーチボーイズの音。今では飴玉をなめるように聴き込んでいる。聴いているときはとても甘く、聴き終わると溶けてしまったような切なさを感じる。だから何度もプレーヤーを再生することになるのだ。

ビーチボーイズと言うと、海で聴くような音楽をイメージしてしまう人がいるかと思う。しかし、「サーフィン・U.S.A」や「カリフォルニア・ガールズ」を単発で聴いたところで、全く彼らの本質を聴いた事にはならない。

なぜか日本ではビーチボーイズの認知度が低い、というかかなり下に見られているような気がする。

まずは「ペット・サウンズ」を聴いてほしいところです。
僕がこれを聴いた時の衝撃は、ビートルズの「リボルバー」をはるかに上回る衝撃だったと言ったらモノが飛んでくるでしょうか。あいたっ。たわしが飛んできました。
まあ、歌謡性の高いビートルズとは違い、聴く人を選ぶ音楽だと言っておかなければならないけれど・・・。

どんなに陰鬱なテーマでも、UKのバンドとは違い、哀しい程晴れた青い空が見える。それはやはり彼らが「アン・アメリカン・バンド」だからだろうか。
そして、ブライアン・ウィルソンの「大人になれない少年」というイメージは、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を経て、村上春樹の世界観へと確かに通じるものがあるのだ。


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