TOP > CINEMA > 「ドク・ハリウッド」 都会生活に疲れたら〜マイケル・J・フォックスとの再会〜

michael j fox僕は現在とある小さなデザイン事務所で働いているのだけれど、そこは周りにド○モだとかソ○ーだとかの気違いじみた巨大ビルが立ち並ぶ、超オフィス街だ。
昼時になるといっせいにIDカードをぶら下げたサラリーマンやら財布を持ったOLやらであふれかえる。

普通のカフェや食堂はまず並ばなければ入れない。
さして食費がかからない僕はパン屋でサンドイッチを買って、夜はバーだけど昼は喫茶店として営業しているお店でコーヒーだけ頼んで、1人黙々と過ごしている。昼でも夜のように薄暗く、唯一落ち着ける穴場なのだ。
この時間が、僕にとって仕事中最もリラックスできる時間でもあり、「つくづく都会生活って向いてないなぁ」と考え直す時間でもある。

ずっと横浜暮らしで田舎というものがないから、単に地方に対して憧れのようなものをもっているのかもしれない。
でも、「この世界のどこかに自分に合う場所がきっとあるはずだ」、そう想像するのは楽しい。
そんな気分に合う映画を先日見たので、記録しておきたい。

「ドク・ハリウッド」
(DOC HOLLYWOOD 1991年)
出演:マイケル・J・フォックス、ジュリア・ワーナー、ブリジット・フォンダ


高級美容外科で贅沢な暮らしをしようとLAへ向かう、腕利きだけれど性悪な医師(マイケル・J・フォックス)。その道中,とある田舎町で足止めを食らってしまう。その田舎に住む人々との交流で、冷たかった彼の心に変化が現れて行く、というお話。

マイケル・J・フォックスといえば何と言っても「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だけれど、この作品は彼の隠れた秀作だ。決して大傑作ではないけれど、気軽に見れる小品だと思う。
日本の過疎化が進んだ田舎と違って、アメリカ南部の田舎とそこに住む人々が実に魅力的に描かれている。本当にこんな平和な街があるのか分からないけれど、見ている間、自分もこの街で過ごしているような感覚になった。

僕にとって良い映画の条件の一つに、「見終わった後印象に残る言葉が必ず一つはある」ということだ。
この映画で印象に残った一言は、

「帽子が合わなかったら、他のを探すだろ?」

住む場所も帽子のように、とはいかないけれど、人生は一度きりだ。
マイケル・J・フォックス演じる医師は考える。
田舎の、街頭映画を見る老人達の穏やかな顔を見て、自分も年を取った時彼らのような笑顔でいられるのかを。

マイケル・J・フォックス・・・。
80年代を通過してきた人にとっては、何らかの思いを抱かずにはいられないのではないだろうか?
子供の頃、たとえば「ヨン様」だとか「レオ様」だとかあのノりで、爆発的に時代の寵児になったのを覚えている。年の離れた姉が「今日はマイケルの映画3本も見ちゃった!」などとのたまっているのを横目に、子供心にも「やれやれ、メディアにのせられてるよ」と思ったものだ(イヤな子供だ)

後にパーキンソン病に冒され、第一線から退いたマイケル。
先日この映画を初めて見て、不思議な懐かしさと切なさがこみ上げてきた。
まるでずっと開け忘れていたタイムカプセルを開いたように・・・。


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ドク・ハリウッド

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「ドク・ハリウッド」

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